Hibというのはヘモフィルスインフルエンザ菌の中のb型というタイプの菌です。インフルエンザウイルスとは全く違うものです。このhibが飛沫感染して鼻やのどの奥に住み着き、病原菌となります。そして肺炎、喉頭蓋炎、敗血症、髄膜炎などの重症な病気を引き起こします。
特に髄膜炎は細菌性髄膜炎の中ではもっとも頻度が高く、予後(病気の後の状態)が大変悪い病気です。
Hibによって起こる髄膜炎をHib髄膜炎と称します。
Hib髄膜炎は生後3ヶ月から5歳になるまでの子どもたちにかかります。特に2歳未満の子どもたちに多く、毎年全国で約600人の乳幼児がHib髄膜炎にかかっています。